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bhagavad gita 2章 13節

初めの祈り

om namo bhagavate vasudevaya

(ヴァスデーヴァの息子、ヴァーステヴァ、ヴァガーヴァーンに心から敬意を表する)


【2-13】

dehino’ smin yatha dehe kaumaram yauvanam jara

t*atha dehantara dhiras tatra na muhyati*

(肉体をまとった魂は、幼年・青壮年を過ごして老年に達し、死後、肉体を捨てて別の身体に移るが、賢者はこの変化に惑わされることはない)

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前節でクリシュナはアルジュナに、「生命体の真の姿は(姿形のある)魂である」という真理を説いたあと、更に魂と肉体の違い、その真理を続けて説いている。

どの生命体も生まれたら、その生命体の姿形に応じて、成長し、最後には必ずその姿形は無くなる、、と、肉体の性質を教えてくれている。これがもう変えようのない事実であり真理である。どの生命体も外側の身体は必ず無くなる運命である。それに嘆き悲しんでどうするのか??とクリシュナは言っている。

例えば、飼っている犬に人と同じような言語で話すことを求めても無理なことが理解できる。では何故無理なのか?と問われたら、それは「犬だから」という他ないと思う。つまり、犬の性質は人とは違うものであり、それをどんなに嘆いても変わりようが無い事実である。

それと同じで、生命体が元々与えられた性質を変えることは無理ということを教えてくれている。まずこれを知性を開き理解すること。そうすることで、人として何をやるべきかが自己の中に明かされてくる。

肉体は最後には滅びるが、魂は永遠である。それを賢者は理解している。賢い人は真に大切なものが何か、、を理解している。いつか滅びるものと、永遠に存在するものと、どちらを大切にしたら幸福になるか。しかも片方はどんなに大切にしても無くなり、片方は無くなることはない。これを知っている者は無くなることに嘆き悲しむ事はない。

アイスを買ったとして、食べ続けていけば必ず無くなる。それは変えようのない事実であり、食べたい!だけど無くなるのは嫌だ!と嘆いていたとしたら、、どう感じるだろう。肉体の真理を知らないということは、これと同じような状態である。そしてこれが意識が狭いということであり、アイスが無くなったら全てが終わる!という心境である。

ヴリンダーヴァン

賢い人は、食べたら無くなるという事実を当たり前のように受け入れる。何故ならそれが性質であることを理解しており、それに執着することは無知と知っている。

肉体と魂の違いと、自己の本当の姿を理解しなければ、いつだって何かを悩み(無知)の中に入ってしまう。それは大切で無いものを大切にしてしまうが故に、意識が狭くなってしまうということ。遂には生命エネルギーがどんどん弱くなり、生命体の本当の姿から離れてしまうのだ。

意識が狭くなった時にあらゆることを問題にし、何かを問題にした時自動的に意識が狭くなる。そうすると肉体が自己だと認識し、本当の自己からどんどん当遠ざかってしまう。これが生命体の苦しみを生むサイクルである。それは永遠のものから離れてしまうということであり、その行き先はアイスに嘆く状態である。常に不安がつきまとうということ。

ここでクリシュナは、魂は無くなることは無いし、今の身体が無くなったとしてもまた新しい身体を得るのだから嘆く必要は無いのだよ、、と真理を伝えてくれている。

魂の源であるクリシュナが直接伝えてくれているのだ。生命体には2つの親がいる。ひとつは見える形の両親。そしてもうひとつが魂の親であるクリシュナ。子供は両親の遺伝子を引き継ぐ。それと同じように、生命体の魂もクリシュナと同じ性質をもってこの世界に生まれてきた。

だが、その遺伝子は極めて少ない量であり、だからこそ私たちは肉体を【自己】と認識してしまう。賢者は「肉体と魂の違い」を理解しているのだが、更に、「肉体と個人魂、そしてスーパーソウル(クリシュナ)」の違いを理解しているディーラ(目覚めた人)である。

個人魂は決して肉体では無い、そして確かに魂ではあるが、クリシュナと同じでもない。生命体の本当の立ち位置(自己が何者か)が理解できた時、人は完全に苦しみからすくい上げられる。それは自己も他者も違いが無いことを理解し、あらゆる生命体は想い遣ることと、敬意を払う対象でしか無いということをハートで理解する。

それが人としての本来の姿である。どんなことが起こっても、それは自己の問題になどなり得ないのだよ、、とクリシュナは伝えてくれている。

精神性(真理)とはクリシュナを知ること。それは愛によってしか知り得ない。精神性があればあらゆる物質的な問題は消え去る。それは全ての現象が愛を知るためにあり、愛によって全てが展開されていることを知る、、それはこの世界に苦しみなど無いということ、無知を取り除いてくれる。

自己が肉体であるという段階では精神性は決して開くことがない。だから始めに、生命体は魂の存在であると教えてくれている。 それにはまず、肉体と個人魂、そしてスーパーソウル(大きな魂/クリシュナ)の違いを知る。

全てはその関係性と違いによって展開されていること、そしてその目的は一貫して、生命体の幸福を願う為だけにある。純粋な愛を知ることなのである。。

パティタパーヴァナ

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ヨガインストラクター:
Prema Yogini d.d(プレーマ・ヨギーニー)

心の健康=幸せとは何なのかを求めヨガに出逢う。

ヨーガが現代に必要な教えを与えている事に気付き学び始める。

ジャヤーナンダ師を師事。

現在もその師の元バクティヨーガの純粋な教えを学んでいる。

バクティヨーガは完全な幸せを知る唯一の方法であり、それはセンチメンタルではなく、完全な科学です。

この世界の科学は便利さという幸せに近いことは追求できますが、本当の幸せを追求することとはまた違います。

バクティヨーガとはこの世界や宇宙がどのように構成、運営されているのか、生命体はどのような構成なのか、それを全て説いた上で、幸せとはなんなのかを私たちに寄り添うよう伝えてくれています。

完全な幸せは優しさや愛情という形でどの生命体(魂)の中にも存在し、それで満たされた本来の姿を知り、味わってもらえたら、、とバクティヨーガの叡智を伝えたく、このYoga Premaを立ち上げる。現在は東京都墨田区押上、宮城県涌谷町/仙台にてヨーガを伝えている。

資格

ギーター・プラチャーリカ/ シュリーマド・バーガヴァタム/ インド政府公認ヨガ資格/ ホットヨガ指導資格/ FTPマットピラティスベーシック/ 全米アライアンスRYT200/ アチュータゴッドラ・ゴーディヤヴァイシュナヴァ パランパラー

ヨーガを学び指導し始め16年、yoga ziyuuを自身で立ち上げ6年継続後、一旦休止。Yoga Premaとして活動を再開。

現在は東京、宮城、他県にて経典はもちろん、経典の教えがアーサナの中にあることも伝えアーサナのクラスも行い、ヨーガの真理を伝えることに従事、尽力している。